Y Combinator 2017年夏 全108社の中から気になるスタートアップ7社を紹介

スタートアップに関わる人だったらご存知の方も多いかもしれませんが、Y Combinatorというスタートアップアクセラレーターがあります。世界でスタートアップアクセラレーターは多数存在しますがその中で最も有名なもので、これまでにDropboxAirBnBなど名だたる企業を多数排出しています。

本日はつい先日Demo Day(アクセラレータープログラムの締めくくりとして、投資家を集めてプレゼンテーションを行うイベント)が行われた2017年夏のクラス(全体では25期)108社の中から個人的に気になるものを8社を紹介します。

1. Caelum Health: 健康コーチングサービス

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Caelum Healthは、まず現在抱えている健康問題(下痢気味、便秘気味、腹痛、腹部の膨張)を登録すると、それを解決するために減らすべき食材を教えてくれます。こうした食材の摂取を減らすことで、多くの人には2週間以内に健康問題アイキャッチ画像を設定の改善が見られるとのことです。問題が解決していくだけでなく、どうしてそれらの食材が健康問題につながっていたのかを科学的に解説するレッスンや、今後どのような食事のとり方をするのが良いかなどのレッスンをアプリ上で受講することが出来ます。また、個別の質問がある場合は、テキストチャットで専門家に質問が出来るようです。

2. Vanido: AIボイストレーナー

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  • 創業年: 2016年
  • 資金調達額: 12万ドル
  • 創業者: Himanshu Singh、Varsha Ashok
  • URL: https://vanido.io/

VanidoはAIによるボイストレーニングを提供するアプリです。サイトによると、息の仕方、音程のとり方や、安定のさせ方などをレッスンを通じて学び、また自分の歌い方で何がダメなのかを即座にフィードバックしてくれるそうです。また決まったレッスンだけでなく、自分の好きな歌を練習することも出来ます。

3. CureSkin: AIスキンケアコーチン

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CureSkinは元Googleのエンジニアで共にスタートアップCTOを経験したことがある2人の創業者によるスタートアップです。スキンケアが事業なのですが共に男性なのでどういう経緯でこの事業にたどり着いたかが気になるところです。創業者は共にインド人なのですが(ちなみに上のVanidoも創業者はインド出身です)TechCrunchの記事によると、インドでは皮膚科の医師の数が足りておらず、こうしたアプリに対するニーズは大きいそうです。現時点でも皮膚の症状の内80%を写真のみで判断出来、毎週7000人がこのサービスを利用しているそうです。

TechCrunch上ではAIと書いているのですが、アプリの説明やサイト上の説明を見る限りでは、現状は写真で皮膚の症状をしらべた後、実際の皮膚科の医師とチャットを通して対話し、どう対策を取ればいいのかしることが出来るというのが現時点でのメインサービスのようです。

4. Mystery Science: 小学校講師向け科学学習クラス支援ツール

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Mystery Scienceは、小学校向けに講師の科学授業を支援するツールを提供しています。アメリカでも小学校では一人に講師が多数の科目を教えるのが普通で、科学専任の講師がいる小学校は全体の6%程度だそうです。科学に詳しくない先生でもMystery Scienceを利用することで、子供が科学好きになれるような授業を行うことが出来るといいます。今年8月時点で、全米の小学校の内10%がこのサービスを導入済みとのことです。

レッスンは、先生が子どもたちに対して例えば、「太陽はなぜ登ったり、沈んだりするのか?」などの質問を投げかけながら、2分間の関連動画を見せる。動画を見た後で子どもたちとディスカッションをする。その後実際に実験などを通じて疑問を解決していく。という流れで行われるとのことです。

5. Py: Duolingoのプログラミング学習版

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  • 創業年: 2016年
  • 資金調達額: 不明
  • 創業者: Will Murphy, Derek Lo 共にYale大学のCS学科の学生
  • URL: https://www.downloadpy.com/

PyはYale大学コンピューターサイエンス学科の2人の大学生が作ったアプリです。多くの人がプログラミング学習に興味をもっていても、続けられずにあきらめてしまったり、時間が取れないという問題があるため、スマフォ上で簡単に学べるものを作ろう。という考えから始まったそうです。Duolingoのようにツリースタイルで小さなクイズを繰り返しながら学習を進めていくのが特徴です。一つのコースは大体2.5時間程度で終わるものになっていて、プログラミングを本格的に学ぶというよりは、最初の取っ掛かりとして全くの初心者が使うのにいいかもしれないというのが個人的な印象です。

6. Lambda School: 就職が決まるまで無料のオンラインプログラミングスクール

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アメリカでは、プログラマーの給与が高いこと、政府がプログラマーの将来的な不足のためにプログラミング教育を支援していることなどを理由にたくさんのコーディングブートキャンプ(集中レッスン型のプログラミングスクール)が存在しています。以下のレポートによると、2017年はこうしたブートキャンプで23000人の生徒が学んでおり、2013年の2178人から4年で10倍の規模になっています。生徒は平均で11400ドルをこうしたサービスに支払っているのですが、その後の就職が保証されている(就職先紹介などは行っている)わけではなく、また就職前に多額のお金を支払うのは負担です。

2017 Coding Bootcamp Market Size Study

 

ラムダスクールでは、こうした問題を解決するために就職までは完全無料で就職が決まったら給与の17%を2年間支払う。という料金体系のサービスを提供しています。(または最初に2万ドルを支払うという選択肢もある。)

7. CarDash: 車修理のマネジドマーケットプレイス

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  • 創業年: 2016年
  • 資金調達額: 530万ドル
  • 創業者: Yinon Weiss(ハーバードMBA), Todd Opalski, Sam Corcos
  • URL: https://www.cardash.com

CarDashは、自分で車を修理屋に持っていくのではなく、スマフォ上で注文を行うと付近の修理業者が車をピックアップしてくれ、修理後同日中に戻してくれる。というサービスを運営しています。提携業者をCarDahsが最初にスクリーニングしており、また修理を担当する企業もCarDashが選んでくれ
面倒さが全くなく質がある程度担保されるのが最大のメリットです。

まとめ

いかがだったでしょうか? ここにあるのは、教育系やコーチングのサービスが多いことからも分かる通り僕の視点で気になったものだけを紹介しています。もし他の企業も知りたいという方はTechCrunchで全108社が紹介されているのでご覧になってみてはいかがでしょうか。

All 50 startups from Y Combinator’s Summer 2017 Demo Day 1 | TechCrunch
All the companies from Y Combinator’s Summer 2017 Demo Day (Day 2) | TechCrunch


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プログラミング学習サービスCodeGrit(現在立上げ中)とオンライン英会話サービスのリンガルボックスを運営しています。